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ブルーベリーフィールド紀伊国屋
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2004年01月27日

ブルーベリーフィールズ紀伊國屋の紹介:スープ担当 田中 秀二

shuji2_s.jpg紀伊國屋で農園担当として働き始め、五ヶ月が経った頃、突然、一ヶ月という短い間でしたが、レストランのスープを作るという機会を与えられました。
私は、ほうれん草のクリームスープを作りました。ほうれん草は、守山市に住む後藤さんが栽培した有機無農薬ほうれん草を使いました。後藤さんに会い、生産の現場にも足を運びました。スープ作りでもっとも考えたことは、ほうれん草の味、香り、色を、どういう作り方をすれば生かせるのかということです。
毎日作る中で、ほうれん草をもっと生かしたいという思いを一日として忘れたことはありません。基本となるものは変わらないながらも、私のスープは少しずつ変化していきました。お客様に出す前に、味の最終チェックを厨房の人でやります。「おいしいです」と、「一口、二口、三口と飲むごとにおいしくなっていく」と言ってくれます。私自身もおいしいと思います。しかし、ここで納得してはだめだとも同時に思います。もっと、ほうれん草を生かせるぞ、と。毎朝、ほうれん草の茎についている泥を一茎ずつ洗います。そんな当たり前の作業もしっかり、そして大切にし、自分の納得がいくまでやります。一つ一つの行程に、決して妥協はしません。
出来たスープをお客様に飲んでいただきます。「心がこもっている」、「ほうれん草、ほうれん草している」とお客様が独り言のように無意識のうちに言ったと思われる言葉が、ふと耳に入ってきた時、うれしいを通りこして“よかった”と思います。そんな、自分以外の人には耳に入っても意識しないと思われるほんの些細なことでも、私にとっては至福を感じる出来事なのです。

shuji1_s.jpg毎日があわただしく過ぎ去っていく中で、レストランから見る朝の輝く太陽を見たとき、空気が澄みきったどこまでも見える景色を見たとき、86歳のおばあちゃまの「おいしい」という言葉に、スープという一つの形で二人の心通わせたとき、スープカップがパンでぬぐってあり、自分がよそったのも忘れてしまうくらいきれいになっていたとき、これらも普段、意識しなければ見過ごすことのできるほんの些細なことです。
私にとって、ほんの些細なこととは、今ではすでに当たり前になっていることも、もう一度原点を振り返り、その場に立ってみたときに、感じることのできることなのです。
将来、私は、自分で作った野菜を使い、料理できればと考えています。生きる原点である昔は当たり前だった農が、私を含め、今の現代の人たちには必要なのではないかと思っています。





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Posted by BlueberryFields Kinokuniya at 2004年01月27日 01:52 | つながり
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